震災の記憶や自然の脅威を後世に伝える公園が開園しました。その名も「震災メモリアルパーク中の浜」です。
三陸復興国立公園内で震災遺構を活用した初の施設となっています。
公園の中心にあり、園内を一望できる「展望の丘」は、大型トラック2,800台分の震災ガレキ由来の再生資材を使って作られ、13mの高さのある丘の上に立ち海を眺めるとちょうど目線が津波の高さとなるよう設計されています。
震災前の中の浜は、海岸がすぐ近くに望める緑豊かなキャンプ場として、海水浴シーズンを中心に多くの利用者が訪れる場所でしたが、平成23年3月11日、中の浜には15mを超える津波が押し寄せ、甚大な被害を受けました。
以前のキャンプ場のトイレや炊事場は当時のまま保存されています。
その他、公園中心部の展示広場では、津波の脅威の他、世界中から被災地に寄せられた支援、これまでの復興に向けての歩みなどが紹介されています。
展望の丘では中の浜を襲った津波と同じ高さで周りをみることができます。
公園を取り囲む山々には津波遡上高が記されています。
中の浜地区を襲った津波の最大遡上高は海抜21mとされており、いち早く高台に避難することの大切さを教えてくれます。
園内には高台に避難する避難路も設けられています。
「震災メモリアルパーク中の浜」は、緑豊かな自然に囲まれています。園内で自然と触れ合いながら「自然の恵みと脅威」を学べる場所となっています。
ぜひ、震災の教訓を学びに訪ねてみてください。
住所 | 岩手県宮古市崎山第3地割123 |
アクセス | バス:宮古駅前から1番乗り場 「田老行」もしくは「小本行」に乗車→「女遊戸停留所」下車、徒歩25分 |
お問合せ | TEL:0193-65-1690(浄土ヶ浜ビジターセンター ) |