寄生木展示室
小笠原善平の波乱に富んだ人生を、小説「寄生木」とともに後世に伝えよう。
かつては善平の菩提寺である慈眼寺の一角に記念館としてありましたが、現在は山口公民館の一室に「寄生木展示室」としてリニューアル。
遺族のご協力により、善平の遺品や写真をはじめ、徳富蘆花の書簡など、歴史的にも文学的にも興味深い資料が数多く展示されています。
『不如帰』などで知られる作家徳冨蘆花は、明治42年に『寄生木』という小説を発表しました。
主人公・篠原良平が生まれてから27歳の若さで自らの命を絶つまでの生涯を描いた作品で、作中には乃木大将とわかる人物が登場するなど、当時話題となった小説です。
小説の序文には、「真の作家は陸中の人、篠原良平である」と記されています。
実はこの篠原良平は山口村(宮古市山口)の実在の人物、小笠原善平です。
小笠原善平が、政敵の陰謀による父の投獄、乃木大将の書生として仕えた年月、愛する人・勝子とのことなどを40冊の手帳に書き留め、これを当時の人気作家・徳富蘆花に託し、小説化を願い出たのです。
蘆花は、これを整理、加筆し小説「寄生木」を完成させました。
黒森神楽展示室
山口公民館には「黒森神楽展示室」も併設されています。
黒森神楽は黒森神社例祭や、1~2月に沿岸を巡行します。地元の修験・山伏が先導したと言われ、修験色を色濃く遺しています。
国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
住所 | 岩手県宮古市山口1丁目3-14 |
駐車場 | 乗用車10台 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 月曜日 |
入館料 | 無料 |
お問合せ | TEL:0193-62-3670(宮古市山口公民館) |
URL | http://www.city.miyako.iwate.jp/shogai/goriyo_annai.html |